□□□□□□□

●邦題にすると「十代と中年期」。

「十代と壮年期」にしたかったけど「壮年」って「働き盛りの時期」を意味するらしく、別に働き盛ってないしなぁ…と思ったし英語では「prime age」になるらしく、全然プライムではないんだよなぁ…と思ったのでやっぱ中年にした。

10代~20代前半の頃熱中した00年代邦楽ギターロックやそのルーツに当たるようなUKロック的な作風、脱シューゲ/ドリームポップという一応の方向性(もっといえば歌が強い作風)で、それを中年になってからやるというのがアルバム名の意味。歌詞も、いまの実感が強い。

もともと「Middle Age」と、ミドルとエイジの間にスペースがあったのだが(調べたらTeenageは一般的に使われているがMiddleageは一般的に使われてなさそうだったので)、歌詞カード印刷した後に英語教師をしているバンドマンに訊いたらスペースないほうがいいとのことだったので、内側の歌詞カードのタイトルにはスペースが入ってるがジャケットとCD盤面の記載にはスペースがない。

 

1 Holiday

2018年くらいには原型があり弾き語りで披露している。かつて地元にThe Big Mouseという大学生のバンドがおり、当時のシティポップリバイバル(当時のね。ブレイク前のオーサムとかネバヤンとか)から出発しつつもストロークスやアークティックモンキーズ的な方向へ向かってた(DYGLとかが音楽性的に近いか)印象の素晴らしいバンドだったのだが、そのボーカルと弾き語りライブで共演する際に意識して作った。笑 一応マジでストロークスみたいなイメージで作ったが全然違う。一応今回ガレージロックみたいな音色にしたかったが難しかった。あと、私は極度のリズム音痴なので前のデモではドラムがスウィングしてなくて「スウィング」という概念がいまいちわかってなかったが、一度rainydayというバンドのドラマー、ポンタ君にサポートしてもらった時に「リズムギターがハネてるけどドラムはハネてないのが独特な世界観ですね」的なことを言われて、「えっじゃあハネてやってみて」ってやったらしっくり来て「こういうことだったのか…」となった。

曲自体が別のバンド行きの可能性もあったが結果HVRSの曲となった。

この歌いだしのメロって、SISTER JET「MR.LONELY」ですよね?このバンドのボーカルの歌い方結構好きかも…

「いつになったら失えるのか」という部分、最初書いていた歌詞だったんだけど、あとから抽象的だと思ったから「いつになったら忘れられるの」に変えてライブでもそれで歌っててギリギリまで「忘れられる」だったのだが、最後にもう一回歌録り直したいってなって出てきたのが「失えるのか」で、やっべ間違えたと思ったけど次の日喉の調子も良くなくて歌い直すのもしんどくて、迷ったあげく「失えるのか」を採用し、前のバージョンはバンドキャンプ版にすることにしました。バンドキャンプ版はこの曲以外フィジカル・サブスクと全く同じです。

 

2 Balance

バランスは「平均台」の意です。めっちゃオアシスのつもりで作っている。これも2018年に原型はあり、HVRSの活動が止まったりなんやかんやあったとき、別のバンドを組みかけていてそこでやる用に作ったのだがそのバンドもポシャったので、無事(?)HVRSの曲になった。Holidayと同じくバンドにおろすのに時間がかかってしまった曲…まぁコロナ渦がありましたからね。

完全にOasis「Be Here Now(曲)」で一部メロが「I Hope, I Think, I Know」ですな。いい感じにぼやけた音像にしたかったけど難しかった。

 

3 Pop Music

Radiohead「High and Dry」のようなファルセットを使う良いバラードを、オマージュになってもいいから一度やってみたかったという気持ちだけで作った。一部メロはDoping Panda「Shine」に引っ張られているかも。
歌詞は、サビが先に浮かんであとから他の部分を書いたので、あんまり繋がってない感じがして上手くいかなかったなと思っている。タイトルは最後につけた。通してこの歌詞は何を言ってるんだろ?と考えたら、音楽についての歌だろうと。俺にとってのポップミュージックとは?という歌だろうと。

 

4 ランドリー

これも完全にblur「Parklife」ですよねまんま。リフが。その上にsyrup16g「Honolulu☆Rock」みたいなメロの歌が乗るイメージ。歌詞にカシスソーダが出てくるが「Cassis soda & Honeymoon」に引っ張られている。や、本当にカシスソーダって名前めっちゃかっこいいと思うのに飲んだらあんま好きじゃないなってなるんだよな…(知らんわ)。よくサビで「愛していたコートニー・ラヴとストーンとトリップの外に」という言葉数ぶち込んだと思う。2番では「タンジェリン」という言葉を使いたくて、まぁジャズをお勉強してた時期に書いたんですな。タンジェリンという曲を演奏してる人で調べてて「チェット・ベイカー」が歌詞として面白いかな、とか。
「国道沿いのファストブランドに水を吸われ干からびて死ぬ」、は数年前の俺がよく思っていたことです。ファストブランドが都会と田舎の差を埋め、その分田舎の商店街とかの個性を殺し、俺たちは便利なのでそれに頼ってそっちに金を落として田舎の個人経営が死ぬ。俺は自分で自分の首を絞めているが、でもGU着るよね安いし仕方ないから、みたいな話です。マジで俺はアニメ「サイコパス」の設定のように田舎は全て機械管理された農地になって都市圏にしか人が住まなくなると思う。だからと言って別に何もないっす。

 

5 駅

英題「The Station」、まんまだけど先にその名前でデモを上げてたのでバンド内でも「ステーション」と呼ばれている。Starboardという日本のエモバンドがいてとても好きだったのだが、彼らの「The Endless Wave」のサビメロをかなりオマージュしているし、全体的なイメージはsyrup16g「翌日」。まぁ「The Endless Wave」はかなりJimmy Eat World「Sweetness」だが。この曲はむしろ「Big Casino」っぽくなったか?と思った聞き直したら全然違ったし、Jimmy Eat Worldってリズムパターンむっちゃ工夫してんね、ああいうのどうやるんだろうね。

本アルバムは全体的に歌詞はお気に入りのラインが多いのだが、特にこの曲の1番Aメロ、本当に自分が書きましたか?どういう気持ちで書いた?降ってきたとしか思えん。という自画自賛ね…。

ライブでは(今は活休の)リードギタリストがアルペジオを弾いていて下の世代のバンドマンからスピッツっぽいと言われていた。3ピース体制でも割と出来る曲なので最近のライブ頻出曲。

録音・ミックス自体は最後までうまくいきませんでした!

 

6 図書館通り

完全にFountains of Wayne「All Kinds of Time」です。あとやっぱオアシスみたいにストリングス入れたかったって感じ。夏の(架空の)思い出を語るAメロからサビで現在の自分の内面へ飛躍するの、まさに俺の歌詞のやり方ァ、と自分で感じています。「その果ては~」のところ、キー的に低すぎるし上で歌ったらそれはそれでしんどい=ダブルで出す!というのは上手く行ったと思う。あの部分はガラにもなくミスチル「終わりなき旅」っぽい。あんまやらないことをやった。基本自分で演奏するとすべての楽器が打ち込みのドラムより前ノリになり、バッキングは録り直したけどあとは放置したので歌が特に走っとる。

 

7 Standing on the Shoulder of Giants

曲名はOasisの4thアルバム。スケールが広い感じのイメージ。もともと、とあるバンドのコンポーザーの友人が女性ボーカルバンドやりたい、知り合いの女性バンドマンのあの子をボーカルでやろうと思うからお前も一緒にやらないか、みたいな話があってそれで書いた曲だけど、それは話だけで終わって、あまりにも良い曲過ぎたので俺はこの曲をHVRSでおろした。そのあと別の女性ボーカルでそのプロジェクトは進行し結果バンドMになりました(聞いてね)。

調べたら2019年にデモ作ってて、バンドで初演奏したのは2022年。この間までライブでも頻出曲でした。

コード進行はU2「With Or Without You」なはず。曲調は違うが。ギターロックっぽいけどスタジアムロックっぽいU2感を目指し、ライブのリハで「リバーブをU2みたいにしてください」と言ったことがある(笑)。

リフが少しだけ[Alexandros] - You're So Sweet & I Love You に引っ張られている気がする。

 

8 夜に還らないで  

英題「Salvage」。あの人をサルベージ(「救出」みたいな感じで使ってます)してあげたいよ!みたいな意味。blur「Charmless Man」のつもりで作ったがかなり簡略化されている…。ほぼ同じ(だが微妙に違う)リフを左右に分けて弾いた。リフ一部メロblur「Coffie&TV」。まぁまぁパワーポップっぽいかも。曲調は違うがOasis「Digsy's Dinner」も意識の中にあった。 そもそもDigsy's Dinnerはブラーへの当てつけで書かれた説があってね…。

歌詞はだいぶ韻とかを無視したものになっているが、これはこれで。

曲名はサカナクションで「さよなら僕は夜に帰るわ」と歌われる曲があり(ナイトフィッシングイズグッド)、「いやいや帰らないでよ」と思ったので(笑)。

「光の中にも痛みがある」、最近の心の中の口癖??(笑)みたいな、まぁ近年のテーマです。幸せになっても人間の悩みの総量は変わらないという話もあるし、成功してもそれはそれで辛いことがある、それこそが人生なんじゃね?と。

 

9 Street Fighting Man

曲名は当然ローリングストーンズから。

syrup16gっぽい倦怠感のあるディレイ・サウンド、淡々としたドラム、みたいなのを意識したが似ている曲はない。トゥナイト~連呼、絶対誰かのをパクっている気がするが、YUIか…?ビークル「TONIGHT,TONIGHT,TONIGHT」か??まさかね…。

札幌で、昔から憧れている人たちのライブを見てエモくなって、終電を逃したくなくて駅を爆走したけど結局逃した夏の夜があり、なんとなくその経験から(直接は歌詞の内容と関係は無いが)書かれた。

前の宅録環境で録った『the seasons of…』のバージョンのほうが自分のイメージに近いが、仕方がない。BPM的な問題なのかドラムの音色の問題なのか。

 

10 丘の上で朝を待つ  

20代前半に作った、私の宅録史において古い曲かつ、思い入れだけはある曲。ソロ的アルバム『Prayer』に入っているが、本アルバムのデモにあたる『the seasons of…』にも再録しており、それの更なる再録。昔作った曲なのでキーとか何も考えられておらず、Aメロが低すぎてサビが高すぎることにより、また、リファレンス元とかも特にない曲なので制作はとても難航した(今思うとサビだけ中村一義123か?実際歌詞の祝祭感は中村一義や小沢健二的なものを当時目指したつもり)。

サビで左右に入れたディストーションサウンドが何故か音割して理由がわからんとかね…。いっそコード進行同じ、歌詞のテーマは引き継いで歌詞・メロディを作り直したりもしたが、結局従来のものに戻した。これを録音し公開することに個人的に意味があるので、もう上手くいかないまま完成でいいか…と思っていたが、最後の最後で歌を録り直してみたら見違える仕上がりに。なんとかなった(と個人的に思っている)。それまでも何度も録り直してんだけどねー…。結局歌だった。で、こうなると他の完成している(としている)曲の歌が気になって録り直すか?とかなってきちゃうよね。

これを読んでいる人はCDを購入した方か、検索して何故かたどり着いた方かのどちらかだと思うのだが、ブックレットの歌詞カットアップの「薄暗い丘で光を待つ」「教科書を読んでこなかったタイプの奴だろ?」「先人の教えは正しいと今ならわかるのさ」の3つは前述の作り直したが没にした版の歌詞。

 

11 驚かない  

完全にRadiohead「No Surprises」。リフ、「ギリ似せないようにしてる」のがバレバレ。鉄琴入れたら流石に似すぎてしまったか…?と思うけど原曲聴き直すと意外と全然違うねってなるね(どっちだよ)。

歌詞は大人になるとあんまりこういうの書かなくなったよね、とか思うような、こんな醜い世の中を生きていかなくてはならないし自分は汚れているね、みたいなやつ。たまにはこういうのもね。

Cメロ的な部分の「雲が千切れた君の羽根に見えた」のところ、「雲が千切れた/君の羽根に見えた」なのか「雲が/千切れた君の羽根に見えた」のか迷うね。私としては後者のつもりだけどどちらでもいい。

内容に関係は無いが曲名はそのときハマっていたダウ90000のコントから。

youtu.be

 

12 Yield

パールジャムのアルバム名から。あのジャケットのような、広大なアメリカの道路みたいなのをイメージした。まぁ3rdのフューチャーオブロックンロール辺りからそういうイメージ定期的に所持してる。所持…?まぁ定期的なアメリカンロックへの憧憬。Yieldって「利益」「収穫」という意味だけど、パールジャムのそれはニールヤング『ハーヴェスト』的な意味の「収穫」みたいな、広大なアメリカの農業みたいな、そんな意味なのかと思ってたけど、ジャケットに標識が写っていて「ゆずれ」という意味だ、と最近Twitterのフォロワーさんが言っていてひぇぇぇ~~~そうだったのか…やべー…って思った。

イントロのイメージはBURGER NUDS「ミナソコ」からかも、と作った後で気づいた。ある意味面白味がないくらい、まるっと言いたいことが書けた歌詞。解釈の余地はないであろう。一部、友人バンドマンとの会話に想起されて書いているが、特定の誰か何かというより、周りのいろんな人に、そして自分にも当てはまるだろうという事を書いた。負の感情とか衝動とかで音楽やってる人、それが無くなった=幸せになったらどうすんの?問題ね。私からの一つの回答は(この歌詞には回答は無いんだけど)「喜びから音楽を作れるようになろう」です。

あと、特にファンというわけではない(が世代的に存在感が凄かった)が銀杏BOYZの峯田氏がなんかのコラムで、未だに心が埋まらない、多分そういう人は一生それは埋まらないんだろうと言っていて、ああ、俺から見ればあんなに成功している人でもそうなんだ、と思ったことを覚えている。いやほんとそのまま歌詞にしてますね。

また、The Pains of Being Pure at Heartに「Kurt Cobain’s Cardigan」という曲があるが、じゃあ俺は「エディ・ヴェダーのネルシャツ」って曲作るわ!とかつて言ったことがあるが、作れなかったので代わりにこのYieldで代替させて頂きます。何を言ってるんだ?

 

・宅録をリリースするのは次作で本当に一旦やめる。次作は本作と兄弟的なアルバムになる。たいていの曲が同じ時期に作られたので。コロナ渦とその前後。音楽的にはギターポップ寄り、何曲かはドリームポップになる。つまりは原点回帰的。

『the seasons of…』の「ラムトニック」「エフェドリンと羊飼い」はそれに入る。「66」はボツ。

 

 

☆今回は元ネタもベタだし(いつもベタだし深みもないが)歌詞も読めばある程度分かるものを書けたとか個人的に思っちゃっているので、前回に比べてつまらん解説だと思う。まぁこんなもんだ。

 

open.spotify.com

 

☆☆☆☆☆☆☆

☆アルバムタイトルについて/サブスクベストについて/この仕掛けについて
最近「郊外(サバービア)」ついて考えることが多くなった。For Tracy Hydeの4th『Ethernity』がアメリカの90年代の郊外をテーマにしているのも結構触発されたりした。自分が今住んでいる場所は田舎ではあるが、かといって僻地的なド田舎ではない中都市で、イコール郊外ではないが、この田舎にも都会にもなれない煮え切らなさと、郊外の何も無さは近しいものがあるのではないかと思っていた。もちろん「シティ・ポップ」にずーっと乗れない感覚があり、その対義語としての「郊外のポップ」という意味もある。これは過去曲をまとめたベスト盤なのでそんなコンセプトの曲は1曲もないのだが、そんな煮え切らない街で作り続けた曲はサバービアのポップミュージックだろ、ということで。サバービア・ポップがいいのかサバーバン・ポップがいいのかも迷ったが、後者は「アーバン・ポップ」に対応してそうだなと思ったのでこれにした。他の案はAnthologia(アンソロジーの語源で花集めの意)があった。

(追記)…のだが、リリースする直前でスカートの澤部氏がシティポップは郊外の音楽なんですよ、ユーミンも八王子だし、西東京市はシティポップ。と言うようなラジオでの発言があったらしいことを知り、やべぇコンセプト崩壊する!俺の思ってるシティと違う!てなりましたが直前も直前だったのでタイトルは変えずにリリースしました。

これが近いこと言ってる記事ですね。

スカート・澤部渡さんに聞く、シティ・ポップの楽しみ方&おすすめプレイリスト3選 MEN'S NON-NO WEB

 

サブスクベストという案は、girlghostがサブスクベスト『Death Collection』を出してて、なるほど、いいな~俺もそうしよ~と思ったから。nemo asakura氏は多作すぎて俺も追い切れてなかったところなので助かると思った。笑

この隠しサイト的なアイデアは、昔の魔法のiらんどとか個人サイト繁栄時代で隠しサイトみたいなのあった気がして、サブスクだけじゃなくBandcampでダウンロードする→画像を見る→URLを手打ちで打ち込む、というクソ面倒なことをしないと見れないという、まぁこんなファンもいない零細音楽家の音楽にそこまでエネルギーを割いてくれる人がいるのかどうか甚だ疑問だが、大いに疑問だが、自己満足としてやっておこうという試みである。CDに価値が無くなり、音楽雑誌が無くなり、サブスクで手軽に聴ける時代へのささやかな抵抗のつもりというのは大げさだしかっこつけすぎだが。

URL載ってる画像はBlur「Country House」のPVをよーく見てください。なんか以前いろいろな画像を加工してジャケ写につかえないかなーとか思ってた中でこの画像が発掘されて、いまYESかNOかWINかLOSEかっていう世界になったよなぁと。「Country House」って都会の生活に疲れた金持ちが田舎に豪邸買って暮らす(ことに対する皮肉)っていう歌詞で、それもコンセプトにバッチリハマってるわけじゃないけど良いかもと考えた。

まぁ、「郊外のポップ」にいろんな想いは込めたけど曲はそれについて来てないって感じですね。これからの創作に生きてくるんじゃないかと思ってます。


各曲解説

(緑字をクリックするとリンクに飛ぶ仕様になっております)

 

1 Just Like Lucy
言わずもがなジーザス&メリーチェーン「Just Like Honey」オマージュだが、原曲を改めて聴いてみるとテンポが速い。笑

www.youtube.com

最初期版(そんなものどこにあるかは知らんが…)は歌詞が違った気がするが、韻の関係や語感の関係で今のバージョンに。
「白い棺の妖精は目を開けずに葬式、殺処理」あたりは無理がありつつ、イメージだけで書いている感ありつつ。


2 I See Your Face And Feel Ecstasy
前身の宅録ユニットElfs In Bloom時代だったらこれが代表曲扱いな気がする。ライブでやってもいまいち自分のテンションが上がらない(宅録初期に作ったドリームポップっぽい曲は総じてキーが低い。ボソボソ歌ってるので)。ライブで最近は1~2カポでキー上げたりしてはいるけど。
疾走するシューゲ、もしくはダイナソーJRみたいなイメージ(The Wagonあたりか)で最初作っていたのでテンポが速かったのだがうまくいかず(それに近いバージョンがEIBの2作目『Girl,Boy and the Resistance』収録の「I See」)、Tatuki Seksuの「ブックマーク ア・ヘッド」を意識してテンポを落として今の形になった記憶がある。私はストライクウィッチーズ好きです。
歌メロは後から気づいたがKilling Boy「sweet sixteen」だわ。


3 Sundown
10年以上前に、ツイッターのタイムラインでどんどん色んな人が音を重ねていって曲を作る、みたいなプロジェクトがあって「OKC」とか「OK ComputerのRadioheadという曲」とかいうノリでやっていたのだが(音楽性はレディオヘッドとは関係無い)、自分も拙すぎる能力ながら参加したりして、そんなこと初めての経験だったのですごく興奮したのを覚えている。そのころの相互フォローの方とは今は疎遠になってしまっている。で、そのとき自分がギターや歌メロを入れて無理矢理明るいシューゲにしたみたいな流れがあったのだが、メロディはその時のものの流用なんですよね。
Canata Recordsから出した時は「マンチェっぽい」と言われて、俺は意識していなくて普通にシューゲを狙ったつもりで、リズムは当時使っていたZOOMのMTR(たしかMRS-802というやつ。当時中古で買った)のリズムマシンからよさげなものを使っただけだった。DTMに移行して作り直した時(HVRSの1st時)、マンチェのリズムの作り方わからん→踊れるといえば四つ打ちでしょ、ということでに四つ打ち・裏打ちハイハットになっており、ライブでもこれでやってるが、客が踊ってるの見たことない。もっと皆にこの曲で踊って欲しい。切な願いです。
過去にいろんなバージョン作りすぎてるが、それが統合されたアレンジ(ライブ準拠)って感じです。これも1カポにしてキー上げてる。
ってか、この曲のイメージって結局マイブラの「Soon」な気がするし、この歌いだしって何だっけな~って長年自分でも思ってたけどスマパンの「Rocket」だよね。

www.youtube.com

でもなんやかんやギターのコードストロークのイメージはART-SCHOOL「プール」なのかもな…。

 


4 Everything But A Girl
シューゲやドリームポップに出会う前に作られた、私の宅録史においては最古レベルに古い曲。もともとはドラムがもっとエレポップっぽくてなんかJ-POPっぽいダサさがあったが、Elfs In Bloomの1st期に80年代ネオアコ(アズテックカメラとか)を意識した音色に変えて再生。わりとここ最近この曲いいんじゃね?ってなってライブでやったりするので今回初DTM録音化した。
最初のカウントはライブでやってるバージョンに近い。低い声と高い声を重ねたりはしてないけど。
この曲を作った時は Everything But The Girlにそこまで入れ込んではなかったのですがここ数年は激ハマりしています。人生わからんもんやね。
EGBTのバンド名の由来である「女の子以外は何でも売っているという意味の雑貨屋」というところから「欲しいものは何でも手に入った」的な歌詞、青春ぽい感じにしている。
何か最近は自分なりの80年代っぽさを出していってもいいのではと思っていて、80'sリバイバルって俺が学生時代のダフトパンクやフランツフェルディナンドから、近年のThe 1975や日本のバンドとかがたまにやるレトロっぽいPVとかまで、いつまで続いてんねんと思うのですが(80年代のどこをリバイバルするかによって全然違うからただの雑な話なのだが)そことは距離を取りながら自分なりの恣意的な80年代解釈をやっていくべきだな~とか思ったりして、この曲は結果的にそんな感じかもです。
また、グレイプバイン会いにいく」のコード進行を劇的に簡易化し循環コードにしたものが本曲で、歌い出しまでパクっている。

 

5 Nothing In My Sound
初出はドシャメシャな音質&狂ったチューニングでのElfs In BloomのEPで、というか弾き語りで作った時はウィーザーのAcrose The Seaみたいな哀愁パワーポップみたいなイメージだったんですが、結果全然違うものになり、HVRSの1stのときは一番評判が良かった曲な気がするしギャラクシー500っぽいとか言われた。当時のドリーミーでローファイなインディーロック、Best Coastとかを意識していたとは思う。
歌詞は適当英語なので今はあんまこういうのはやりたくない。あと、これ初ライブでやったんだけど全然自分のテンションが上がらなくてその後セットリストから外してるのであんまやってない。でも曲自体は良い曲だとは思う。
地元で配っているデモ音源「Sunday Flower Groupies EP」のバージョンをそのまま使おうと思ったのだけど、最後の最後で歪みギターがちょっと途切れている部分があって気になったのでそこを修正したら結局マスタリングも大幅にやりなおすことになった。マスタリングのデータファイルが何故か消えていて、プラグインとか差しなおしたみたいな感じです(うまく説明できない)。そして、そこで改めてデータ開けて「歪みギターはキューベース付属のアンシュミのカルフォルニア・ビンテージ・アンプとかいうプリセットで録っていること(プリセット名が良すぎる)、ベースではなくギターの低音弦をオクターバー噛ましてる?等のことに気付いた。ひええ…。


6 Airport
空港で愛人と別れる曲。何でそんな歌詞を書いたかは覚えていない。I See~とかもそうだし、昔の曲は下ネタっぽい感じあるな。AV女優の画像を原型が分からないくらいまで(分かるのもあるが…)加工しまくってブックレットに使ったりしていたし、エロガキだったのでしょう。ガキって年齢でもないか。

とはいえ歌詞は「インゴット君がくれたカゴの中」という、語感だけで決めたであろう歌い出し以外は上手く書けたほうだと思っている。で、今思うとその歌い出しも意味深で良いかもしれん。
愛人と別れる歌に「奴隷みたいな今日が旅立ちの賽を振った」とか書くの、当時の私は何を考えてたんだろうね。人生やね。
音楽的にはRadio Dept.やBoyish「Cupid」のような、ボーカルが極端に小さいドリームポップにハマっていて、それ。デモ版のほうがそれっぽくて今聴いたら意外と良い。

soundcloud.com

今回の録音では意外とボーカル出てる。あと、キーが低いのでバンド形式ではライブでやったことない。弾き語りで、いちオクターブ上でずっと歌うアレンジでやったことはある。
リフがジザメリの「Darklands」なのは後から言われて気づいた。


7 Happy Valley Rice Shower
元々I See Your Face~の二番煎じ。当時のElfs In Bloomは方向性を見失っていたので、この曲のギターをクリーンにしたバージョンの出来が良かったので(歪んだバージョンはニコニコにある)シューゲやギターポップに照準を合わせなおす意味で、この曲名にバンド名自体を改名した。ということはHVRSの結成年はそのクリーンバージョンをアップした年になるのかな。

soundcloud.comあの頃俺は「たかしくんレコーズ」というネットレーベルに羨望を抱いていて、そこの界隈の人達は声優ネタをユニット名で使うことがままあり(それこそTatuki Seksuはその典型)(Spangle call Kita-eri lineとかもありましたよね…?)俺は声優ひいては萌えアニメ通ってなかったけど、強いて言うならラブひなで、アニメは割と後で見たんですが漫画は好きで、中学時代には友人とカセットテープの貸し借りをしていたんですがその中にラブひなの挿入歌で使われた堀江由衣「Happy happy*rice shower」という曲が入っていて、それを思い出してあれキラキラしてて多幸感があって良かった気がする…ということで、それが由来です。堀江由衣さんは世代なので普通に凄い声優だと思うが特にファンではないので、この由来に関しては(若気の至りに近いので)あまり言いたくないので言ってない。

「ギンガムのキャミソール」「オレンジのシャンプーの香り」の部分は本家の歌詞をサンプリング・オマージュしている。あとは基本的に「ラブひな」を俺のフィルターを通して書いた歌詞です。浜茶屋のバイトに駆り出され成瀬川と花火見るシーンとか、しのぶちゃんと観覧車に乗る回とかに主にインスパイアされてます(そのまんまだな)。まぁ俺はダントツではるかさんが好きですが…。
ちなみにHappy happy*rice showerは「type yui」というバージョンがサブスクであるしライブ音源もこのバージョンなんだけど、俺がカセットで聴いてたのは違うバージョンのような気がするんだよな、イントロに歪んだギターがこんな入ってたかな…?っていつも思う。

www.youtube.com


あと、ハッピーヴァレーはシューゲイザーの別名だが、バンド名に冠するのってかなり大それたことだし、当時は何も考えてませんでした。
同郷の先輩シューゲバンドことAl Van She's Comingの成田さんのブログ名が「ハッピー・ヴァレイへ向かう途中」みたいなブログ名で、ひえええ~~~~っ(パイセンがまだ「向かう途中」なのに俺はバンド名に冠しちゃってる!やべえ!)と思いましたとさ・・・・・・。

あ、あと「youthwave」という企画?のときに(BELONG主導だったはず。言葉の言いだしっぺは夏botさんだった気がするが…)英語詞バージョンを作ったのですが「Another Sunny Dayあたりのギターポップを思わせる」と誰かに評されて、それきっかけでAnother Sunny Day買って愛聴してます。

ギターリフは実はPeople In The Box「水曜日/密室」の歌い出しの歌メロをギターで弾いている人を昔Twitterで見かけて、自分も弾いてみてそのフレーズをこねくり回して出来た、はず。でも結果出来たものはELLEGARDEN「Board of Everything」のリフっぽいかもしれん…。

 

8 New Horizon
初出は『1st demotape EP』なことをすっかり忘れる曲。んでこのバージョンは珍しく『The Endroll Of Daylight Hippies』のをそのまま。何もいじってない。奇跡が起こっていて、これだけ出来が良いので。ドラムもキューベースの備え付けの打ち込み音源だけど全然いい。普通にこのドラムは腕が4本無いと再現出来ない。自分が「ドラムのリズムパターン考えよう」と思う時は大抵アジカンの「ライジングサン」を念頭に置いている。似てるわけではない。
終盤の展開は謎だが、そこに特に元ネタとかはない。
イントロはハイスタのBrand New Sunset(よくある感じだが)、曲名はHusking Bee「New Horizon」、歌詞に出てくる「One Night Surviver」はスネイルランプからで、邦メロコアのネタで出来ている。だけどやってることはドリームポップ、なのが良いのではないか、みたいな。

www.youtube.comこの時期の歌詞はたまに「音楽辞めたい」みたいな内容だったりして、今でもよくわかる。単に考えていることが10年変わってないだけである。まぁこの曲は「ゲームを降りる」「ギターの音も思い出せなくたっていい」と言いつつも最後は「切れなかったイノセント」「ふがいないまま地べた這いずりながら生きよう」と言っているので割と前向きな曲。


9 Psych Garage
M-4と同じく私の宅録史における最古曲が原型で、そのときは「リアリティ」という仮題だった(デヴィッド・ボウイの『Reality』を借りた直後とかだったんだかな。結果あんま聴いてないが)。それをElfs In Bloom時代に疾走ギターポップアレンジにして「Sex In Glasgow」とかいうタイトルで作った時もあったのだが、(それって公開したんだっけ?後で消したんだっけ?記憶にない)歌詞などを大幅に書き換え現在の形に。最初期から変わってない歌詞は「裸足の少女」という歌い出しと「リアリティなんて持てるわけないだろう」のみ。
『The Endroll Of Daylight Hippies』収録版は聴けたもんじゃないが、メンバーにデモとして投げるためにyoutubeに上げたバージョンは凄く上手く録音出来た。だがそのバージョンを紛失し、じゃあ作り直すかってなったのだがずっと上手くいかず、音圧も上がらない。ギターフレーズを変えたり、始めからコンプがかかるようにエフェクター繋いだりとかいろいろやったけど上手くいかず、それを破棄してちょっと前の段階のデモに差し替えてまたミックスし直したりとか、サブスク公開に時間がかかった8割くらいはこの曲のせいな気がする。上手くいかな過ぎたので収録曲から外すことも考えた。ライブでも、速いしキーも低めなので最近は演ってないし…。
「67年に乗り遅れたサイケ・ガレージ」がどの辺のバンドを指すのかは不明、ただのイメージであるが、サイケ・フォロワーはサイケ絶頂期とされる67年(ってそもそもそういう歴史認識なんだけど合ってるよね?)よりむしろその後に出てきたんだろう、ゾンビーズのセカンドとか…というような話を想定して書いたライン。ガレージじゃないけど。っていうかサイケガレージじゃなくガレージサイケという言い方のほうが一般的よね。
しかしこの頃、ヒッピーや社会闘争は世の中を変えられず、当事者たちは今は平然と一般社会に溶け込んで暮らしている≒青春の終わり、みたいなテーマ好きだな俺。
間奏等のドラム・アレンジはART-SCHOOL「Apart」を参考にしていて、かつて中学高校時代の友人と大学生になったときに久々会ってそいつは軽音部に入ってドラマーになっていてART-SCHOOLもコピーしたことあるとのことで、スタジオかどこかで何曲か合わせたことがあってその中に「Apart」もあったことが生かされている。

www.youtube.com


10 Do You Remenber R&R Radio?
ラモーンズの曲から、タイトルだけお借りした感じ。歌詞はちょっと説明くさいが割と言いたいことが言えている。でもありふれたテーマでもあるな。ゆずにも「あの頃は若かったなんてそんなこと言いたくはない」という歌詞の曲があったな…。
最近、インディーロックを聴いている大学生の青春を描いたいくつかの曲と、その後の社会人になって仲間とも集まらなくなり閉塞感のある人間の実感を歌った数曲≒今の俺のリアル、が混在したコンセプトアルバム、というアイデアを思い付いたのが、考えてみたらこれ1曲で既にやってるじゃん!ってなった。「Psych Garage」もそうだけど。つまり『The Endroll Of Daylight Hippies』って全然上手くいかなかった黒歴史だけどコンセプトだけはやっぱり良かったのでは?
作る際に音楽的にイメージしたものはあまり記憶になく、ライブでやる際にメンバーから「どういう曲なんですか?」と言われたが自分でも「どういう曲なんだろうね…?」って思った。けっこう難しいんだよなライブでやるの。2番Bメロでオープンハイハットのビートになるところが急なので他の楽器がどうすればいいのかわかんなくなるんだよな。

ヒップホップっぽいループ、パターンっぽいやつをイメージしてたはずで、本当に強いて言うならART-SCHOOL「ミーンストリート」意識だけど全然違う。イントロだけsyrup16g「汚れたいだけ」っぽい。あと、これ作った後にハマった曲なんだけどDragon Ash「静かな日々の階段を」じゃんこれ、とは思う。いつ何にハマってんのよ(世代なのに観てないな~とふと思い立ち「バトルロワイヤル」を観たのよ)。
元ネタというほどではないが「Can You feel?」はthe pillows「ハイブリットレインボウ」を意識し、「Have you seen the rain?」はもちろんCCRの「Have you ever seen the rain?」(雨を見たかい)。そのCCRの曲って「雨」とはベトナム戦争での爆撃のことだという俗説が有名だけど本人達は否定しているんだってね。でもまぁそういう俗説が出るくらい、ヒッピーの時代だったと思うんだよね。

www.youtube.com

基本的に全曲というかクセなのだが、この曲は特にギターと歌がドラムより早い。実は合ってない。直そうとしたけどPCとかその他もろもろが限界だった。数個前のバージョンに戻して歌録りなおしてミックスしたバージョンもあるけど今度は歌が後ろ過ぎて、というかギターも直さなきゃいけないイコールほぼ初めから作り直さなきゃいけない、となるので妥協した。

(その直そうとして挫折した版これです↓)

soundcloud.com

(最近良さに目覚めたフィッシュマンズの『宇宙』というベストアルバムのDisk 2のほうがデモとかリミックス集なんだけど、そっちのデモらしいドライなドラムとか宅録感が最近めちゃ好きで、それを意識した仕上がりになったので「utyuu」はそこから来てます)

 

 

11 I Wanna Be Jesus and Mary Chain
これこそ3コードと速めの8ビートでラモーンズ的な曲。直接的な元ネタというかかなり近くなってしまったのはGreen Dayの「Church On Sunday」。

www.youtube.com

○○になりたいを連呼する曲だが、その人・バンドのチョイスはかなり気に入っている(ルーバーロウ、アンディベル、ビリーアームストロング、ダムダムガールズ、ヴィヴィアンガールズ、ジュリアナハットフィールド、キースリチャーズ、ジョニーマー)。あんまりそれ以外書くことないな。あと、こういうポップ・パンクにリバーブをかけてドリームポップとの融合を図るみたいなことをずっとHVRSでやりたいんだがあんまうまくいかんよね。Wavvesや初期のCloud Nothingsとか好きだったなぁ。日本だと初期のNot WonkもそんなイメージはあるけどAnd Summer Clubが上手くやってたよね。あとSUPER SHANGHAI BAND・・・・・・。最近は私にはそういうの向いてないなぁと思ってます。

www.youtube.com


12 The Future of Rock'n Roll
元々はThe La'sの大名曲「There She Goes」オマージュはやっておきたいな、でも露骨に似すぎるのもアレだな、みたいな感じで作ってて、「フューチャー・オブ・ロックンロール」というタイトルのアルバムは出したいと思ったのでじゃあこれ表題曲にするかって感じ。歌詞はかなりいいんじゃないですか?
「国道沿いのGEOに~」のくだり、本当はGEOというよりはイオンの入り口においてあったり(他の施設にもあるけど)する演歌・歌謡曲・オールディーズの編集盤などの懐メロコーナー・ワゴンセール。実際そういうとこでザ・ポリスのDVD見たり、デヴィッド・ボウイの謎の編集盤を見かけたりするから、そういうのを親や爺さん婆さんが買う、子供や孫がそれに出会う、みたいなロックへの入り口もあんのかなっていう。謎の懐メロ編集盤もバカには出来んぞっていう。実際、アーティスト本人の意図が完全無視された編集盤にだってロックの魂や水脈は宿るっていう。そういう曲です。
間奏とアウトロのギターフレーズはBoyish「Sha la la」のリフを意識している。

www.youtube.com


13 藍色と琥珀の旅
仮タイトルは「さよならさよならフロンティア」だったことでも分かる通りGalileo Galileiさよならフロンティア」インスパイア曲。

www.youtube.com

その曲の歌詞はSmashing Pumpkins「1979」のPVを意識して書かれたとのことなので、俺もそこからインスパイアされたものをガーっと一筆書きのように思いつきで歌詞を書き下した記憶がある。

琥珀の中にある旅」というのは、琥珀って太古の蚊の死骸が保存されてたりしてその蚊が吸った血のDNAから恐竜を再現するみたいな話を聞いたことがあるので(調べたらジュラシックパークの設定がそうらしい。ポケモンにも「ひみつのコハク」がプテラになるし)そういう所から。藍色は少年、琥珀は少女を意味しているみたいな設定(?)もある。ライブハウス云々の歌詞は普通にバンドを組んでライブハウスに行くようになってからの俺の実感みたいなものも含まれている。
アルペジオとかはタイミングがズレまくるので何度も録り直していてこれが限界。ライブでも一回やったけど結構むずかしい曲だなと思った()。この辺の曲、M-14もそうだがドリームポップやギターポップをやるというHVRSのコンセプトから外れてきたなぁと感じる。


14 Sunday Flower Groupies
明らかに映画『あの頃ペニー・レインと』に影響されて歌詞書いている。笑
わかりやすいロックンロール賛歌。3rd『The Future of Rock'n Roll』に入ってるバージョンはギターロックみたいな(強いて言うならART-SCHOOL「ニーナの為に」とかWeezerぽいか?)感じだけどなんか上手くいかず、構成が微妙なのかなぁ…とか思ってて、いっそアコースティックバージョンみたいなのを作ろうと思ったのがこれ。このサブスク・ベストはこれが正式バージョンなのでこのアコースティック版が正式、ということにしようと思う。アコースティックライブとかがあったら演奏してみたい。ギターフレーズも前バージョンから変えたりシンプルなものにした。ベースは入っていない。どっちかのチャンネルに振ったギターは珍しく、昔から使ってるボロボロの安アコギをマイクで拾った音を使っている。
地元で配布しているCD-R音源『Sunday Flower Groupies』にはこの曲は収録されていない。Last Days Of Aprilの『Angel Youth』にはAngel Youthという曲は入ってなくて次作『Ascend to the Stars』に入ってる、みたいなのが好きなので。
『The Future of Rock'n Roll』出した時に「あの頃ペニー・レインとを観て初期Boyishを聴けば聴く必要のないアルバム」とか言ったけどあれは割とマジなので皆『あの頃ペニー・レインと』観て。

www.youtube.com


☆Fairy Tale
Elfs In Bloom『Fairy Land Chill Out EP』収録の「Fairy Land Chill Out」を作り直し日本語詞に変えて少しギターリフとか入れたもの。
ジャケットも似てるよね。
Bandcampでいつものようにデジタルブックレットを作りたかっただけなので、おまけの曲はどうでもよくて、どうでもいい曲を作り直してみたのだがかなり上手くいって困惑している。音圧もかなり上がっている。わからん。
もともとは「ニーナの為に」みたいなコード進行でドリームポップ作ったらどうなるんだろう、みたいな曲だったし、EIB時代のものはそこに適当にそれっぽい英単語を羅列して歌ってるという曲だった。
どうでもいいと思っているので、歌詞はその時何故か木下理樹携帯小説「皆殺しのキキ」を読み直しており、ああいうART-SCHOOL的で、アウトローな世界を生きる少年と、無垢で音楽好きな少女の邂逅と別れみたいなのを想定した。

『木下理樹の処女小説「皆殺しのキキ」』木下理樹 - 魔法のiらんど

アートスクーラーなのでこの世界観で一枚作ってみたくはある。というか、たまに発作的に「シリアスなヨーロッパ感(???)」みたいなのを摂取したくなる時があり、最近衝動的に漫画
GUNSLINGER GIRL」を全巻買ったりして読んでて、少女たちよりも少年の殺し屋であるピノッキオが好きになったりした。そういや漫画ブラックキャットのミナツキサヤとの思い出的な回想編が好きだったなとか(Bandcampに上がってるtabikenソロでの「花火とグレッチ」の歌詞はそのシーンにインスパイアされている)、俺ヨーロッパ的舞台で男の殺し屋が内省するお話好きなんだと思う。まぁそういうのもやってみたよという感じです。マジでそういう歌詞沢山書きたくなってきたな。
あと、「Resurrection」を今回のベストに入れるか迷ったのだが、この曲とコード進行がほぼ一緒なので入れなくていいや~ってなりました。
進行同じなんていくらでもあるんだけどね。


☆ブックレットの写真とか
ジャケットもそうだが、ドライフラワー的な枯れたイメージに「郊外」というテーマが合うかな、って感じ。あとは今までBandcampで出したアルバムのブックレットのセルフオマージュっぽい感じもある。風呂場とか歩道橋から見た景色とか(これは「国道沿いのGEO」的なイメージとも合致する)たくさんのロック・アルバムCDとか。そういえばそのCD沢山映ってる画像の真ん中にJOYOという、ちょっと前に人気だった激安中
国製エフェクターの「US DREAM」があって、使ってるわけではないんだが名機のコピー・ペダルが「US DREAM」ってなんか良くない?という。

HVRS(曲)の歌詞の画像は昔1st作る時に撮って加工した別バージョンが残っていたので使用。
グレコレスポールも2つの画像に映ってますが、録音で使用はしてないけど日本のバンドはギブソンとか手に入らないから昔のグレコ使ってたっていう話が好きなので。あ、ベースも映ってますがバスカーズ(島村楽器の最下層ブランド)であれは録音で使ってます。あと俺がよく着るTシャツのアップも使いました。笑
スペシャルサンクス欄はお世話になった人達やバンド等を書き出すとどこまで書けばいいのかわからなくなるので、Elfs In Bloom時代に使っていたZOOMのMTRと、後はバンドの際に使う機材ブランドと、好きな音楽ジャンルを書き出すという意味不明行動に出た。その画像は、現実逃避するときによく行くまさに郊外な場所の写真と、お気に入りのGUのケミカルブラザーズTといつのまにか作品配信停止になっていたAV女優さんのエロ本を撮った写真を合成しセピア加工した(近年、女優さんは申告すれば自分の作品を配信停止に出来るし国内のインターネットではほぼ情報を消すことが出来て、職業柄致し方ないしその権利もあると思うけど、勝手なことを言えば寂しさが無いわけではなく、このエロ本貴重になるんじゃねぇの?買っておいて良かった、とも思ったので。「アダルトビデオは(音楽や映画と違い)カルチャーではない」(ので作品は残らないもの)と考えることにしたし、これからジェンダー的な面においてもこういう話は難しくなってくると思うが、俺はエロガキであった、という記録として。

「こまくさ」と書かれた建物は散歩ルートで見つけたむちゃくちゃボロい団地。趣ありすぎたので。郊外感を出したかった。「Sepia Color Studio」は架空の存在で私がミックスマスタリングした際に名乗りたかった名義。昔作ったネットレーベルParking lot.内のレーベルに「Sepia Color Records」という架空レーベルを作ろうかな。架空のものをでっち上げて妄想するのが好きすぎる。

 

☆通して自分で聴いてみると、前半は90年代シューゲイザーのリマスターされてない音圧無くてもわっとした輪郭の無い感じあるな、あとはやっぱ2010年辺りのローファイなドリームポップっぽいなと思い、でも後半からそういう音楽性抜きにして歌詞が説教臭い曲が並ぶな、となりました(笑)。

 

 

☆ここまで読んでくれてマジでありがとう。解説の域を超えてるね。これは自分語り&エッセイです。

 

プレイリスト

☆☆☆☆☆☆☆ - playlist by tabiken | Spotify